交通事故に遭ってしまった!体験記

平凡なみそじOLを襲った「不幸の宝くじ」。経験も知識もないけど、納得のいく解決までの記録です。

事故をふりかえる

事故に遭ってからこれまでを書いてみようと思います。

 

2013年12月末

朝、ウォーキング中にトラックにひかれる。

 

救急車で運ばれる。意識はあり(失いたかったけど、失えなかった。とにかく、腰から下が、火がついたように猛烈にジンジン痛い)

 

緊急手術。(CT撮ったりレントゲン撮ったり。痛くてうんざりの中、いろいろ聞かれたり動かされたりで、とにかく寝たかった。早く麻酔を打ってくれ~)

 

骨盤開放骨折。左側の脇腹下あたり、腸骨が触れられるあたりがぱっくり開いてたらしい。傷口から砂や泥が入っているので、洗浄すると言われた(やっと麻酔だ)

 

手術はとりあえず成功。翌日ICUで目覚める。人工呼吸器つけていた。声が出ない。洗浄したが、感染症の疑いがなくなるまでは予断を許さず。

 

術後3日目でICUを出て、一般病棟へ。その日の夕方からおかゆが出た。

血液検査をして感染症にかかっていないかを検査。大晦日を迎える前には、ほぼ大丈夫でしょう、と言われ、ひとまず安心。

 

31日おおみそかより、CPMという機械でひざの曲げ伸ばし運動をする。

ちなみに、左骨盤骨折のほかに、右足の挫傷。右足外側のひざの少し上からふくらはぎの真ん中あたりまで肉が裂けていたが、ひざを曲げるのに傷はそれほど痛まず。

筋肉は、動かさないと10%ずつ落ちていくと先生が言っていた。

寝たまま動けないので、このひざの動きだけでもとてもうれしい。

 

2014年1月

人生初、病室で年越し。病院の休日モードが明ける。

 

週に2回ほど体拭きと着替えをしてくれる。着替えとおしめの交換の時、体を横にされるが、左骨盤に激痛が走る!体を拭いてもらいたいが、この時間は恐怖の時間でもあった。

 

脱・おかゆ(久しぶりに食べたおかゆはとってもおいしかったのに、5日も食べるともう飽き飽き)

 

ベッドの角度が30度までしか上げられなかったが、何度でもよくなった。が、ずっと起き上がっていると、左骨盤周辺がめきめき痛い。短時間で。

 

傷口の抜糸。ぱちん、ぱちん、と糸を切る音が響くたびに、ちくっ、ちくっとする。緊張してベッドの柵をがっちり握りしめて離せなかった。

傷の治りは良い。

 

2週間過ぎ、車いすに乗る。ベッドから離れられた!

 

バルーン(尿道カテーテル)が取れる。長期間入っていると菌が入りやすくなるそう。そんなこともなく、一安心。

バルーンが取れた後、トイレに行けるようになったが、ズボンと下着を自分で下せない日々が続いた(足に体重をまだかけられないので)

仕方ないとは言え、そのたびに看護師さんを呼ぶのも心苦しくなってくる。

リハビリが進み、両足荷重OKになった時点で、許可はなかったが、トイレを一人で済ませるようになった。

 

円形脱毛症発見!2か所。500円玉が2枚分。1000円ハゲ。もっのすごっくショック。。。

 

両足のひざ下がむくむ。事故の前からむくみやすかったが、もっとひどい。くるぶしの下がもこっとふくらんで、押すと跡が残り、ふにふにしていて気持ち悪い。

マッサージしたいけど、骨盤が痛くて前屈できない(体はやわらかくて、なんてことなかったのに、悔しい)

 

せきをすると骨盤どころか、腹部周辺が痛む。乾燥してたんが絡むので、したい。でも痛い。

くしゃみはさらに激痛でおそろしくてできない。出そうになると、無意識にひっこんでしまう。「全身運動ですからね」と先生。身に沁みた。

 

レントゲンの結果、骨折箇所は骨癒合が始まっていて、くっつきつつあるそう。

しかし、右足挫傷の影響か、末梢神経に損傷があるらしく、一部しびれや感覚の鈍いところがあり、時々痛みも感じるようになる。

松葉づえで歩行はできる。が、しびれの部分に違和感がある。右足親指付け根も痛む。

 

念のため婦人科で診察も受ける。

基礎体温をつけ始める。

 

リハビリは順調で、松葉づえでの歩行ができるようになり、トイレも一人で済ませられるようになる。

そんなある日、病棟の移動を告げられた。順調に回復し、手のかからない患者は、どんどんナースステーションから遠い病室に移される。さらに私は整形外科の病棟からも出ることになった。手術が多く、ベッドが満床なんだそう。

それを、ある先生は「出世」と言っていた。

余裕のある小児科・婦人科病棟への引っ越し。

 

1月末、破傷風の2回目の注射をしてもらう。

事故後初・シャワー浴させてもらい、すっきりした体で新たな病棟へ。

 

2014年2月

のどが痛い。たんと鼻水が出る。せきが出る。熱は高くない。乾燥のせいかもしれない。

15分おきくらいに鼻をかんだり、たんを出したり。ティッシュの消費量がすごい。

気やすめだろうが、ホットレモンばかり飲んでいた。せき止めを処方してもらったりもし、一週間ほどでおさまった。

 

夜眠るときの安眠剤をやめる。

(移動先の病棟は静かで部屋も広く、相部屋でもあまりストレスはなかったので)

寝つきは良くないが、できれば薬に頼りたくない。

眠りは浅く、夜中に2、3度起きてしまうが、それでも薬は飲みたくない。

 

退院の話が出始める(びっくり。早くない!?)

車いす→松葉杖→松葉杖片方に。

リハビリは順調。

荷重制限のあった左足も、徐々に体重を乗せるようになる。

が、痛みはあり、1,2秒が限度。

痛みが強くても、寝て起きれば引いていた。

 

病室で食べていた食事を、食堂で食べるようになる。

歩ける人は、食堂へ行くのがこの病棟の決まりとのこと。

(正直まだ歩くとかったるいから行きたくなかったけど。。。)

歩く練習をする姿を看護師さんに見られることも多くなる。

 

左骨盤の痛みは少しずつ、がまんできるくらいになる。

そのかわり、右足挫傷による末梢神経損傷が気になり始める。

ひざの内側も痛む。

靱帯を損傷しているかもしれない、とのことで冷湿布を処方される。

 

婦人科での検査の結果、異常は今のところないとのこと。

基礎体温は引き続きつけることをすすめられる。

(高い婦人体温計を買ったので)

 

7階の病室から1階の売店まで往復してみる。

帰りが辛い。まだ長時間の歩行は厳しい。

 

シャワー浴は週に2回。

付き添いや見守りが必要だったが、一人で済ませることができるようになった。

 

松葉杖からふつうの杖になり、杖歩行も安定してきた。

自宅で寝る際はベッドではないので、ふとんにおりる練習もする。

階段の上り下りも多少の不安はあるができる。

 

円形脱毛症、抜け毛は止まっているが、毛が生えているはっきりした変化は見られない。とうとう注射。腕に刺されるより痛い。

引き続き経過観察。

 

寝返りができるようになる。

左を向いてもいいらしいが、恐ろしくてできない。右側が向けるだけでも満足。

腰が床ずれのように痛かったが、これで少し楽になる。

が、左骨盤、太もも外側にも響くので、10分以内が限度。

着替えの時の激痛を思うと、ずいぶん良くなっているのを感じる。

 

退院の話が出てから3週間弱。

いよいよ、家に帰る。

 

54日目での退院。

退院がいつになるのか見えてなかった時は、永遠に続くかのように思えて鬱々としていたが、いざ帰るとなると少し寂しくなった。

当たり前のように毎日帰っていた自宅に、新年あけて2月になってやっと帰る!